弊社代表の吉田幸司が上智大学の社会人向け講座「プロフェッショナル・スタディーズ」で講師を担当します。
【グローバリゼーションの哲学思想~その基盤と根本的課題~】
・大橋容一郎(上智大学文学部哲学科教授、放送大学客員教授、前日本カント協会会長)
・榊原洋一(日本こども学会理事長、CRN所長、前お茶の水女子大学副学長、医師)
・加藤泰史(前日本哲学会会長、一橋大名誉教授、椙山女学園大学国際コミュニケーション学部教授)
・吉田幸司(クロス・フィロソフィーズ(株)代表取締役社長、哲学シンキング研究所センター長)
[概要]
20世紀末からの情報や経済の急激なグローバリゼーションによって、今日ではもはや一世代前の政治や軍事、経済の方法さえ通じなくなりました。他方で新型コロナのパンデミックは世界大戦に匹敵する厄災となり、移動制限やワクチン・ナショナリズムのようなローカリズムが急速に台頭しています。世界は今、何を目ざし、何を守ろうとしているのでしょうか。世界観の羅針盤がめまぐるしく変化する時代だからこそ、移り変わる表象文化の根底にある思想をしっかりと見据えておかなければなりません。さもないと個人も社会も、目前の事実とその対応策に振り回されるだけになってしまうでしょう。
この講座ではグローバリゼーションやローカライゼーションの根底を哲学的に検討するとともに、いくつかの具体的な各論を扱い、各論では識者を招いて、質疑応答を交えつつ一緒に考えていきたいと思います。いずれの問題においても、変化する現実の根本にある人間観、世界観を見直すことによって、表層の地滑り的な変動に飲み込まれないための構築的視座と先見の明を確保することを目ざします。